意外と簡単! 牡蠣の基本的な剥き方と誰でもできる簡単な方法を紹介

殻付きの牡蠣は新鮮でおいしい食材です。
ただ、自分で剥くのは大変そうだと思っていませんか。
牡蠣は剥き方を理解すれば決して食べるのが難しくありません。
本記事では、牡蠣の基本の剥き方から、簡単に剥く方法までを紹介します。
この記事を読めば、牡蠣の剥き方が習得でき、自分で殻付きの牡蠣を剥けるようになるでしょう。

目次
  • 牡蠣を剥く前の下準備
    • 必要な道具を用意する
    • 牡蠣をしっかり洗う
  • 基本の牡蠣の剥き方
    • 真ガキの剥き方
    • 岩ガキの剥き方
  • 簡単な牡蠣の剥き方
    • キッチンバサミを使う
    • 電子レンジを使う

なかなか牡蠣がうまく剥けないときは、下準備が十分でないのも原因です。
まずは、下準備を説明していきます。

牡蠣を剥く前の下準備

必要な道具を用意する

最初に、牡蠣を剥くのにぴったりの道具を用意しましょう。
牡蠣は硬い殻が特徴的なので、いろいろな道具がないと剥きにくいといえます。

牡蠣ナイフ

貝むき用の牡蠣ナイフは市販されているため、購入しておくと便利です。
牡蠣ナイフは強度があり、負荷がかかっても耐えられる構造になっています。
安いものなら1000円程度で見つけられるでしょう。
ただ、牡蠣ナイフがお店になかったら、別のナイフでもかまいません。
バターナイフや刃のない洋食ナイフでも代用できます。
ただし、牡蠣をナイフで剥くと、必ず傷んでしまいます。
傷がついてもいいナイフだけを使うようにしましょう。

軍手

殻付きの牡蠣を剥くとケガをしてしまうことがあります。
牡蠣の殻は硬いだけでなく凸凹もあるので、力を入れて持つと手を傷めてしまうからです。
そのため、軍手をつけて牡蠣を剥くのが理想的です。
ケガ防止になるのはもちろん、力も入れやすくなるので作業がはかどるでしょう。

たわし

新鮮な牡蠣ほど、殻に汚れが付着していることも少なくありません。
ときには、微生物までくっついています。
いずれも収穫されてから時間が経っていない証ではあるものの、衛生的にはやや危険です。
こうした牡蠣は食べる前によく洗いましょう。
単に水洗いするだけでは、殻の凹凸の奥にある汚れまで落とせません。
たわしを使って、殻全体をこすりましょう。

キッチンバサミ

牡蠣ナイフは探すのに時間がかかるうえ、慣れていないと取り扱いが難しい道具です。
キッチンバサミで代用してもいいでしょう。
キッチンバサミは絶対に必要な道具ではないものの、一部の人にとってはナイフよりも使いやすいといえます。
ただし、カニの甲羅なども切れるくらいに、刃が硬いことは大前提です。

キッチンバサミ

岩牡蠣を食べるときは、「剥く」のではなく殻を「割る」作業が発生します。
岩牡蠣の殻は頑丈にできているからです。
そのときは、ナイフやハサミだけでなくペンチと金槌を用意しましょう。
かなり力をこめて使うので、折れたり曲がったりしないよう、頑丈に作られているものを用意することが大切です。

牡蠣をしっかり洗う

道具をそろえたら、安全に牡蠣を食べるためしっかりと殻を洗いましょう。
たわしを使ってゴシゴシとこすっていきます。
牡蠣の殻には、共生するゴカイや線虫などが隠れていることもあります。
何より、新鮮な牡蠣は泥が付着したままなので、水道水をかけながら落とさなくてはなりません。
特に、殻の層になっている部分は汚れが落ちにくいので繰り返しこすりましょう。

基本の牡蠣の剥き方

多くの家庭で食べられている牡蠣が、真牡蠣と岩牡蠣です。
いずれも新鮮なまま殻つきで食べたいところです。
それぞれ、剥き方の基本が異なるので注意しましょう。

真ガキの剥き方

まず、真牡蠣の上下を正しく持ちましょう。
真牡蠣を剥くときは、平らな面を上にするのが基本です。
そして、ちょうつがいになっている側を手前にすると作業を行いやすくなります。
それから、ナイフを殻に差し込んでいきましょう。
貝柱のある右側中程の、上下の貝殻の合わせ目が狙いどころです。
そこにナイフの先端を当てたら左右に刃を振ってえぐるように、少しずつ入れていきます。
ナイフが貝柱に当たったところで、上の殻に沿ってナイフをはわせましょう。
そうすると、貝柱が外れて殻が開きやすくなります。

身が崩れないよう、ゆっくりと上の殻を開くのがポイントです。
このとき、あせってしまったり力んだりしてはいけません。
無理に殻をこじ開けてしまうと身が台無しになることもあります。
なお、殻を持ったままで作業を行うのが難しい人もいます。
その場合、おしぼりなどを敷いた上に牡蠣を置きましょう。
それから、殻に手を添える感覚でナイフを差し込んでいきます。

岩ガキの剥き方

真牡蠣に比べると、やや剥きにくいのが岩牡蠣です。
なぜなら、岩牡蠣は殻がしっかりとくっついているからです。
力づくでこじ開けるのが難しいうえ、たとえ開けられたとしても中身が崩れてしまいます。
いきなりナイフを使うのではなく、まずはペンチや金槌で殻の隙間を作りましょう。持ち方自体は真牡蠣と変わりません。
殻の平らな面を上にするのが基本です。
このとき、貝柱は中心よりも上に寄っている状態です。
ナイフを差し込んだとき、貝柱に刃が届くよう隙間を作らなくてはいけません。
ナイフを差し込む位置を狙って、ペンチや金槌で殻を割りましょう。

殻の隙間ができたら、後は真牡蠣と同じです。
ナイフを差し込んで貝柱を切り、上の殻を開けていきます。
ただし、岩牡蠣は殻のちょうつがいも固く閉じていて、力を入れなければ開けられません。
力みすぎると殻で指をケガしてしまいます。
持つ部分を工夫したり、軍手を必ず着用したりして、安全に作業を行いましょう。

簡単な牡蠣の剥き方

ナイフを使って貝柱を切るのは、牡蠣の基本的な剥き方です。
しかし、より効率的に牡蠣を剥く方法もあります。
以下、2つの方法を参考にすると、手こずっていた牡蠣もスムーズに剥けるでしょう。

キッチンバサミを使う

一般家庭にあるキッチンバサミのほうが、簡単に殻を開けられる場合もあります。
ハサミに傷がついてしまうものの、新しくナイフを買う必要もないので挑戦してみましょう。
キッチンバサミでは、貝柱に近い殻の端の部分を少しずつ切り取っていくのがコツです。
そうして、殻と殻の間に隙間ができたらナイフを差し込みましょう。
後は、上側の貝柱を切り取って殻を開けるだけです。

キッチンバサミは加減がしやすく、力のない子どもや女性でも使いやすいのがメリットです。
また、少しずつ殻を切っていけるので、欠片が飛び散りにくくなります。
牡蠣を剥くとき、細かい欠片が散乱すると後片付けがたいへんなので、キッチンバサミは部屋をきれいに保つうえでも役立ちます。
さらに、無理やり力を入れなくてもいいため、殻で指を切るようなトラブルも避けられるでしょう。

電子レンジを使う

いっそ、電子レンジで加熱してしまうのもひとつの方法です。
生牡蠣を楽しみたい人には向かないものの、簡単に開けられるようにはなります。
まずは牡蠣を丁寧に水洗いします。
そして、耐熱皿を用意し、牡蠣を乗せられるだけ上に並べましょう。
このとき、平らな殻が上になるよう意識します。
それから、牡蠣を乗せた皿全体にラップをしていきます。
ラップは隙間なくかけないと、熱されたときに中から汁がこぼれてレンジ内を汚してしまいかねません。

準備が終わったら、いよいよレンジに牡蠣を入れます。
加熱時間の目安は、500Wのレンジで3個程度なら2分半~3分ほどです。
そうすると、牡蠣が半開きになって、レンジから取り出したときには力を入れなくても簡単に殻が外れます。
唯一、ラップをとるときだけ、指を切らないように注意しましょう。

牡蠣を剥くのは意外と簡単!おいしい牡蠣を自分で剥いてみよう

剥くのが大変なイメージがあるため、殻つきの牡蠣を買うのにためらっている家庭は多いでしょう。
しかし、コツさえつかめば牡蠣を剥くのは簡単です。
専門的な道具がなくても、家庭にあるもので代用できるパターンも少なくありません。
牡蠣の剥き方を理解したところで、新鮮な殻つきの牡蠣を購入してじっくり堪能してみましょう。