美味しいカニの見分け方とは? 生カニと茹でガニに分けてポイントを解説
海の幸のなかでも「カニ」は特別感があり、高い人気を集めています。
高級食材であるカニの味を存分に楽しむためには、美味しい「カニの見分け方」のポイントを押さえておくことが大切です。
この記事では、カニの種類ごとの旬や美味しい生カニ・茹でガニの見分け方、さらにタラバガニとアブラガニの見分け方などについて紹介します。
- 種類ごとのカニの旬について
- 美味しい生カニの見分け方
- 鮮度を見極める
- 甲羅を観察する
- 腹の色や匂いを確かめる
- 美味しい茹でガニの見分け方
- タラバガニとアブラガニの見分け方
- 美味しいカニを選ぶために見分け方を押さえておこう
種類ごとのカニの旬について
カニに限らず、食材にはそれぞれ「旬の時期」があります。
美味しく食べるためには、その食材の「旬がいつなのか」を押さえておくことが重要なポイントとなるのです。
カニは何となく「冬」のイメージを持つ人も多いかもしれませんが、旬の時期は種類によって大きく異なります。
冬が旬の種類、夏が旬の種類もあるため要注意です。
身が肉厚で食べ応えのある「タラバガニ」の旬は年に2回あり、「4~6月頃」と「10~2月頃」です。
特に、流氷が去ったあとの「4~5月」の時期のタラバガニは、甘みが強く美味だといわれています。
濃厚なカニミソを味わえることで人気の「毛ガニ」は、漁を行う場所によって旬の時期が異なります。
日本海で漁獲される毛ガニの旬は「12~2月頃」、オホーツク海で獲れる毛ガニの旬は「4~7月頃」です。
また、漁獲量が少ないことから「幻のカニ」ともいわれている「花咲ガニ」の旬は、漁が盛んに行われる「7~9月頃」だとされています。
旬を過ぎていても、12月頃までは美味しく食べられるため、独特な味わいを楽しんでみると良いでしょう。
カニの定番ともいえる「ズワイガニ」は、主に冬の時期が旬です。
また、ズワイガニと一口にいっても、「オスとメスとで旬の時期」が異なります。
オスの旬は「11~3月頃」、メスの旬は「11~1月頃」です。
きちんと旬の時期を見極めることで、濃厚な味わいを楽しめます。
美味しい生カニの見分け方
基本的に、生カニは新鮮なものが多くみられます。
ただ、個体によって身の味や詰まり具合が変わってくるため、慎重に選ぶのが肝心です。
美味しい生カニを見分けるための3つのポイントについて、それぞれ内容をチェックしていきましょう。
鮮度を見極める
美味しい生カニは、「鮮度を見極める」のが重要なポイントとなります。
生簀にいるカニを選ぶときは、なるべく動きが活発な「元気の良い個体」を選びましょう。
元気なカニはそれだけ活きが良く、新鮮な証拠です。
また、活発に動いていると身も引き締まっており、美味しいカニである可能性が高いといわれています。
反対に、新鮮ではないカニは「乾燥」しているのが特徴です。
さらに、空気に触れることによって、脚の付け根が「黒く変色」してきます。
このように、「乾燥具合」や「脚の付け根の変色」をチェックすることでも、鮮度を判断できます。
甲羅を観察する
生カニを選ぶうえで、「甲羅を観察する」ことも大切です。
カニは脱皮をくり返して成長していく生き物です。
ただ、脱皮した直後は「脱皮ガニ」や「若ガニ」と呼ばれ、身がスカスカの状態になっています。
脱皮からある程度の時間が経過すると、「堅ガニ」と呼ばれる、身がずっしりと詰まったカニになるのです。
したがって、美味しいカニを選ぶには、「堅ガニ」を選ぶのがポイントとなります。
若ガニと堅ガニを見分けるには、「甲羅を指で押してみる」方法が有効です。
若ガニは甲羅が柔らかいのに対し、堅ガニは甲羅がしっかりとしており、指で押しても凹みません。
また、甲羅に「傷が残っているかどうか」も、脱皮から経過した時間を判断するための、一つの基準になります。
脱皮をすると甲羅の傷もキレイになるため、よく観察してみると良いでしょう。
それに加えて、甲羅に「ブツブツが付いているもの」を選ぶのも大切です。
ブツブツの正体は、フジツボやカニビルの卵です。
この卵は硬いものにくっつく性質があり、甲羅のブツブツが多いほど、硬いということになります。
なお、カニビルは柔らかい砂泥に生息しています。
卵を産みつけるからといってカニに寄生しているわけではないため、心配いりません。
購入時はついキレイな甲羅のものを選んでしまいがちですが、ブツブツはカニの美味しさを示す重要な目印です。
ブツブツがなるべく多いものを選ぶと良いでしょう。
腹の色や匂いを確かめる
美味しい生カニは「腹の色」や「匂い」をチェックすることでも見分けられます。
カニの腹は、本来黄みがかった白色をしているのが特徴です。
脱皮したばかりの若ガニの場合、腹は「キレイな白色」をしています。
このことを踏まえると、なるべく身の詰まった生カニを選ぶためには、「腹が黄ばんでいる個体」を探すのがポイントです。
それから、新鮮なカニの腹からは、かすかな「カニの香り」がするといわれています。
腹から強烈な臭いを放っている個体は、中身の旨味成分が「甲羅の外に漏れだしている」ということです。
そのため、なるべく選ばないようにするのが賢明といえます。
美味しい茹でガニの見分け方
なかには、生カニではなく「茹でカニ」の選び方を知りたいという人もいるでしょう。
美味しい茹でガニの見分け方には、以下のようなポイントがあります。
まずチェックすべきポイントは、「甲羅」です。
甲羅が真っ赤に染まっており、「つややかで発色が良い個体」を選ぶようにしましょう。
甲羅の発色が良いということは、それだけ茹でてからの経過時間が短いという証拠です。
反対に、経過時間が長いと、甲羅が赤茶色や焦げ茶色に変色してきます。
甲羅の発色やつやなどをよく確認するのが大切です。
それに加えて、甲羅が「適度に湿り気を帯びている個体」を選ぶのもポイントです。
茹ですぎたカニは、よく見ると甲羅が乾いています。
反対に、茹で足りないカニは、脚を押すと汁が出てくるのが特徴です。
また、茹でるとカニの腹は白くなるため、なるべく「腹が白いもの」を見つけましょう。
なかには、腹が黒くなっているものもみられます。
これは、茹で時間が十分ではなかったことでカニミソが固まらず、腹の細胞に染み込んでいるのが主な原因です。
腹の黒さはカニミソの油分が身に染み込み、「鮮度を保ちにくくなっている」ことを示しているため、避けるようにしましょう。
タラバガニとアブラガニの見分け方
タラバガニを購入する際に、注意したいのが「アブラガニ」と間違えてしまうことです。
タラバガニとよく似たカニの種類として「アブラガニ」が流通しています。
間違えて購入しないよう、きちんと見分け方を知っておくのが肝心です。
簡単な見分け方には、「トゲの数」が挙げられます。
甲羅の中央に生えているトゲの数が、タラバガニの場合は「6本」、アブラガニの場合は「4本」となります。
甲羅で見分けられないときは、「脚の裏側」を観察しましょう。
人間でいうとふくらはぎの部分である「脚の先の裏側」が、タラバガニの場合はすべて「赤く」染まっています。
一方、アブラガニの場合は、「白と赤のまだら」になっているのが特徴です。
甲羅のトゲの数と脚の裏側の2点をチェックし、しっかりと見極めを行いましょう。
美味しいカニを選ぶために見分け方を押さえておこう
身が詰まった美味しいカニには「甲羅が硬い」「腹から微かな香りがする」などの共通点がみられます。
さらに、カニは種類によって旬が異なるため、注意が必要です。
種類ごとのカニの旬についてもしっかりとポイントを押さえて、美味しいカニを見極め、豊かな味わいを楽しみましょう。
とれたてねっとで扱う北海道産カニには、「タラバガニ」「毛ガニ」「花咲ガニ」などの種類があります。
タラバガニは特に鮮度の良いものを仕入れています。
発送直前に絶妙な塩加減で茹でており、ジューシーなカニ身を味わえるのが魅力です。
毛ガニは身がぎっしりと詰まった良質な「堅ガニ」のみを取り扱っており、ボリューム満点です。
花咲ガニは貴重な「子持ち花咲ガニ」を扱っており、濃厚な甘みを堪能できます。