いくらが美味しく食べられる旬の時期はいつ? おすすめの食べ方も紹介

1年を通して食べられるいくらにも、旬と呼べる時期があるので美味しくいくらを食べたいなら旬のものを狙うのが賢明です。
冷凍していない生のいくらは、旬の時期しか食べられません。
冷凍であっても、旬の時期のいくらとそれ以外では味の明確な差があります。
ここでは、いくらの旬や選ぶときのポイント、いくらに多く含まれる栄養、いくらのおすすめの食べ方などについて紹介します。

目次
  • いくらの基礎知識
  • いくらの旬
  • 旬のいくらを選ぶときのポイント
    • 地域によって旬が異なる
    • 漁獲時期によって食感が異なる
  • 旬のいくらに多く含まれる栄養
  • 旬のいくらの美味しい食べ方

いくらの基礎知識

一般的にいくらやすじこは、国内の流通量の最も多い鮭や鱒(白鮭)の卵のことです。
どちらも白鮭の魚卵である点は共通していますが、卵が卵巣から外されているかどうかが異なります。
卵巣から外されて1粒ずつ独立している状態の卵をいくらと呼び、卵巣膜でつながったままの状態の卵をすじこと呼んで区別しているのです。
実は、いくらは日本語ではなく「イークラー」というロシア語がそのまま日本で定着しました。
通常、いくらよりもすじこのほうが金額は高くなる傾向にあります。

獲れた魚卵を「いくらに加工するか」「すじことして出荷するか」は、基本的に卵の成熟度によって決まります。
成熟していてう化直前の卵であれば卵膜がしっかりしているのでいくらに加工しても1粒1粒が崩れる心配がありません。
いくらは、醤油漬けにして味をつけたうえで出荷するのが主流のやり方です。
これに対して、未熟で卵膜の柔らかいものは崩れやすいため、すじことして出荷します。
すじことして出荷する場合、塩漬けにして塩蔵加工するのが主流ですが、なかには、加工せずに「生すじこ」として出荷することもあります。
生すじこは旬の時期にしか入手できないのでとても貴重な製品です。

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いくらの旬

白鮭は、川で生まれた後、稚魚へ成長すると海に出て数年間にわたって外海を回遊した後、生まれ故郷の川に秋頃に帰ってきて卵を産むのが習性です。
白鮭は、秋のみならず春から初夏にかけて水揚げされることもあります。
9~11月に水揚げされる白鮭は「秋鮭」と呼ばれ、脂が少なくオスには白子、メスには卵があるのが特徴です。
このころの白鮭は、日本全国に出回り、いわゆる旬が9~11月だとされています。
同様に、新鮮ないくらを食べられるいくらの旬も9~11月ごろです。

春から初夏にかけて獲れる若い白鮭を旬ではない時期に獲れる白鮭という意味で「時鮭(ときしらず)」と呼んでいます。
時鮭は、川を上る前の回遊中に獲れる若い鮭です。
産卵時期ではないため、卵や白子はありませんが、脂がしっかりとのっているため高い人気を誇っています。
希少価値が高いため、北海道などでは昔から市場で高値取引されてきたものです。
旬の魚ではありませんが、その美味しさから口コミが広がり日本全国で食べられるようになりました。

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旬のいくらを選ぶときのポイント

冷凍保存されたいくらは、いつの時期でも食べることができます。
しかし、いくらにも旬と呼ばれる時期があり、その時期のいくらはひときわ美味しいものです。
いくらの旬の時期は、水揚げされる地域によって異なり、
また同じ旬でも時期が早いか遅いかによって食感などが変わってきます。
美味しくいくらを食べるために、自分がいつのいくらを好きなのかを覚えておくことをおすすめします。
ここでは、旬のいくらを選ぶときに注意したいポイントをみていきましょう。

地域によって旬が異なる

いくらの旬は、秋鮭が獲れる時期なので基本的には秋ごろ(9~11月)ですが、産地によって若干時期がずれることがあるので注意しましょう。
代表的ないくらの産地である北海道・岩手県・青森県・宮城県・新潟県について旬の時期をご紹介します。
北海道・岩手県・青森県のいくらの旬は9~11月ごろです。
特に、日本一の産地である北海道のいくらは、水揚げ直後の秋鮭の新鮮な魚卵を原料にしているので生臭さがなく、濃厚な旨味を楽しむことができるのが特徴です。

宮城県のいくらの旬は、やや遅く10月下旬~12月下旬ごろ。
宮城県亘理町では、鮭の身といくらを鮭のアラで炊いたご飯の上にのせる郷土料理「はらこ飯」が有名です。
「はらこ」とは、鮭の腹子のこと、つまりいくらのことで、「はらこ飯」は鮭の親子丼をイメージすると良いでしょう。
テレビで取り上げられたことから知名度が高くなり、仙台駅、盛岡駅、東京駅などで駅弁でも販売されるようになりました。

新潟県のいくらの旬もやや遅めで10月下旬~11月上旬ごろです。
鮭の産地として有名な村上市には100種類以上の鮭料理が存在します。

漁獲時期によって食感が異なる

一般的ないくらの旬である9~11月の間でも、水揚げされるタイミングによっていくらの味わいは変わるといわれています。
9月ごろのいくらは、皮が薄く本来備わっている味も薄い傾向です。
加えて、まだ卵が未成熟なものも多いため、すじことして出荷されることも少なくありません。
秋が深まるにつれて、次第に味が濃厚になっていき、皮も厚くなっていきます。
旬の終わりである11月ごろのいくらは、粒が大きく味も濃厚ですが産卵に備えて皮が分厚く丈夫になっているものが多いでしょう。

どのタイミングのいくらが良いかは食べる人の好みによりますが、一般的には旬の中盤である9月下旬~10月中旬ごろのいくらがおすすめだとされています。
なぜなら、このころのいくらは、皮が柔らかいのでいくらの食感を楽しむことができるからです。

旬のいくらに多く含まれる栄養

魚卵に含まれるコレステロールが健康に影響を与えるといわれているため、いくらを食べることを控える人が多くいました。
しかし、いくらにはアスタキサンチン、DHA、EPAなどが多く含まれており、食べ過ぎなければ健康に悪影響を及ぼすこともありません。
特に、旬のいくらには豊富な栄養素が含まれているのです。
赤い色素のアスタキサンチンは、抗酸化力(細胞を傷つける活性酸素を体内から除去する力)が強く、アンチエイジングに効果的です。

また、不飽和脂肪酸(魚や植物に多く含まれている、体内で合成することができない脂肪酸)のDHA・EPAには、血液中の中性脂肪やコレステロールを排出して血液をサラサラにする効果が期待されています。
動脈硬化や高血圧など生活習慣病予防にも効果があるとされているので、いくらを口にしないと避けるよりもいくらか食べたほうが良いでしょう。
さらに、ビタミン類も豊富でカルシウムの吸収を促進する働きがあるビタミンDや、貧血の予防に効果的なビタミンB12などの含有量が多いのが特徴です。

旬のいくらの美味しい食べ方

塩漬けされて塩味の濃いすじこに比べると、醤油漬けのいくらはさっぱりとしていて他の食材と合わせやすい傾向です。
熱い白米の上にいくらをたっぷりとかける「いくら丼」が定番の食べ方でしょう。
サーモンのお刺身を一緒にのせて親子丼にしても、異なる味を楽しめるので美味しいはずです。
意外な組み合わせだと感じるかもしれませんが、アボカドにいくらをのせてわさび醤油で食べるのも人気の高いレシピです。
緑と赤で色合い的にも映えるので食欲が増すでしょう。

大根おろしやトロロに混ぜておつまみにしたり、サーモンといくらを混ぜ合わせてパスタにして上からネギをかけたりしても美味しく食べられるのでおすすめです。
いくらは、単品でも十分に食べられるほど味付けされているので、ぷちぷちした食感を楽しめるようにシンプルな調理方法が良いでしょう。

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いくらの旬は、秋鮭の獲れる時期である9~11月ごろで、旬の中でも特に中盤の9月下旬~10月中旬ごろのいくらは味や食感のバランスが良いのでおすすめです。
とれたてねっとでは、9~10月中旬の最も旬な時期の朝に水揚げされた北海道の新鮮な鮭の卵のみを選定していますので、旬ならではの濃厚な味を堪能することができます。