干物とは、一つの加工法で、調理法や調理過程とも言えます。
干物にはいろいろな作り方がありますが、塩をふり天日(もしくは、乾燥機等)で乾燥させるのが一般的です。
干物は昔、保存食として作られた加工法で、長持ちされるためのもので、古くは縄文時代からの食文化があったとも言われています。
干物を焼いても、生魚を焼いても「焼き魚」という料理名になります。
生魚はそのままにしておくと腐ってしましますが、干物は塩水につけ、塩分、温度、湿度などを管理した状態で干すことにより、魚に含まれていた水分を除くことで、微生物の増加を抑えるため腐らないのです。
魚介類を干物にすることで、保存性を高めるとともに、旨味を凝縮させる効果があります。
同じ魚介類でも、干物と生魚ではタンパク質の性質が異なるので、味が全く異なります。
おいしい理由 ①
塩分を加えて乾燥させることにより、水分が減ることで旨味成分のアミノ酸が凝縮されることや、表面が乾燥して歯ごたえを感じることも美味しさを作ります。
おいしい理由 ②
塩水に浸した時に、魚の表面近くの筋繊維が膨らんで筋繊維同士の隙間が狭くなるため、干物の水分が抜けにくくなり旨味が残ります。
おいしい理由 ③
魚の開いた面に膜ができ、この膜に旨味成分が凝縮されます。
おいしい理由 ④
塩分を加えて乾燥させることにより、鮮魚を焼いた時より干物を焼いた時の方が水分を多く含んでいます。
上記、4つの理由から、干物独特の味わいが生まれ、より美味しくなります。
■焼き上がりがふっくらジューシー
生の魚介類の方が「鮮度がよい」、「焼いた時もふっくらジューシーに焼きあがる」というイメージですが、実は干物にした魚介類の方がふっくらジューシーに焼きあがります。
塩水に浸した時に、魚の表面近くの筋繊維が膨らんで筋繊維同士の隙間が狭くなるため、干物の方が水分を多く含んでいます。
水分量が多ければ焼き上がりもふっくらジューシーになります。
■塩分の取りすぎを防げる
干物は塩水に浸すので塩分が多いイメージがありますが、実は旨味が凝縮されているので、塩分の添加が少なくても美味しくいただけます。
■調理が簡単
生魚の場合、魚をさばいてから調理しないといけませんが、干物であればそのまま焼くだけで美味しい焼き魚が楽しめます。
伊豆下田の地魚から、日本全国から
鮮度と脂のりを追求した上質な素材ばかりを吟味し
仕入れを行っています。
旬な時期に水揚げされる魚の中から、
新鮮で脂ののった上物だけをプロの目利きが
慎重に吟味しています。
「鮮度」、「旨味」、「脂のり」を追求した
こだわりの干物は、鮮度と脂のりにこだわった魚を
一枚一枚丁寧に手開きしています。
ミネラルたっぷりの天然塩のみを使用し、
保存料・化学調味料無添加の伝統製法で、本店裏の工場で
毎日作っているから、身はふっくらとして
海の豊かな風味が味わえます。
中間業者を挟まず産地直送することにより、流通コストを抑え、鮮度の高いうちにお届けすることを心がけております。