COLUMN #4
風味豊かでほどよいうまみが口に広がるしらすは、生や釜揚げをそのまま食べるのが好きという人も多いでしょう。
もちろん、そのままでもとても美味しいですが、そこに少しアレンジを加えるとより多彩な味わいが楽しめます。
この記事では、しらすの食べ方に関する基礎知識を解説しながら、しらすのおすすめの食べ方として生と釜揚げに分けて3種類ずつ紹介します。
「しらす」とは、特定の魚を指すものではありません。もともとはアユやウナギ、イワシなどの稚魚の総称として使われていた言葉です。
しかし、現代において一般にしらすというときは、カタクチイワシやマイワシ、ウルメイワシなどイワシ類の稚魚を意味します。
このなかでも、大半を占めているのはカタクチイワシの稚魚です。
水揚げしたときのしらすは、水分を多く含み透明ですが、干すと水が抜けて白っぽく変わります。
この干しているときの真っ白な状態が「お白州」に似ていることが、名前の由来とされています。
「お白州」とは、江戸時代、奉行所の裁きを待つ人々が控えていた、白い砂利が敷かれた場所のことです。
時代劇などで見たことがある人もいるでしょう。
しらすは、小さな姿ですがカルシウムやタウリン、DHAなど栄養が豊富に含まれた優良な食材です。
生のほか、釜揚げやちりめんの状態でも売られています。
なお、釜揚げしらすとは水揚げ後すぐに塩ゆでしたもので、ちりめんは釜揚げしらすを干して乾燥させたものです。
水揚げ後はすぐに鮮度が落ちてしまいますので、家で生しらすを食べたいのであれば獲れたてを急速冷凍したものを購入しましょう。
捕獲後すぐに冷凍することで生しらすのぜいたくな味わいを損なわずにすみ、自宅でも楽しめます。
ほかほかのご飯の上にしらすをたっぷりのせ、ごま、ねぎなどの薬味をかけてしょうゆをほどよく回しかけたしらす丼は、シンプルながら大変な美味しさです。
それ以外にも、洋風にアレンジしたり、かき揚げにしたりする食べ方もおすすめです。
ここでは、おすすめの生しらすの食べ方について3つ紹介します。
1つ目は、「明太子としらすのパスタ」です。パスタと合わせるのは意外に思われるかもしれません。
しかし、明太子の強い辛みや刺激に瑞々しい生しらすが調和してまろやかな味わいになり、ほどよくパスタと絡むのでおすすめです。
2つ目は、「しらすのかき揚げ」を紹介します。
外はさくさくした衣、中はふっくらした生しらすと食感が楽しい一品です。
3つ目は、「みょうがとしらすの酢の物」を紹介します。
材料と切って混ぜるだけの手軽なレシピです。
くせのない生しらすの味にみょうがやしょうがのピリッとした刺激とトマトとポン酢の酸味が良く合い、さっぱりと食べられます。
ここでは、釜揚げしらすのおすすめの食べ方を3つ紹介します。
まずは、定番ともいえる「しらす丼」のレシピを紹介します。
火を使わずに簡単に作れ、いくらでもご飯が進む美味しさです。
次に紹介するのは、「粉ふきいものしらす和え」です。
少し意外な取りあわせのように思えるかもしれませんが、ほくほくのジャガイモにしらすの塩気、ガーリックとバターの風味がよくマッチして新感覚の美味しさです。
お酒のおつまみにも向いていますが、オムレツやサンドイッチの具材として使うのも良いでしょう。
最後に「ブロッコリーとしらすのアヒージョ」を紹介します。
アヒージョとは、ニンニクとオリーブオイルで素材を煮込んでつくるスペイン料理のことで、ニンニクが良く効き、独特のコクがある美味しい料理です。
バゲットとよく合います。
生しらすや釜揚げしらすは、そのままでも十分な美味しさがありますが、さまざまな食べ方で楽しむこともできる食材です。
アレンジによって異なる表情をみせますので、いろいろな料理に挑戦してみましょう。
しらずの持つ奥深さを知ることができます。
この記事で紹介した食べ方も参考にして、しらすを存分に楽しみましょう。
とれたてねっとでは、静岡県駿河湾産由比漁港産のしらすを購入できます。
駿河湾は、山の栄養をたっぷり含んだ富士山の雪解け水が注ぎこみ、無機栄養塩類が豊富な海洋深層水帯が存在する栄養豊かな漁港です。
水揚げしたしらすを、すぐに加工場に運んで処理することで、鮮度が落ちないままでお届けできます。
購入して、自分にとってベストな食べ方を見つけましょう。