美味しい蟹の種類は? お取り寄せ前に値段や味の違いをチェックしよう!

冬のお取り寄せグルメとして人気の高い食材のひとつが蟹です。
しかし、ひとくちに蟹といっても、日本で通常食べられている種類はいくつかあり、味はもちろん値段もさまざまです。
そこで、ここでは蟹の種類について、特徴や価格を詳しく紹介します。
この記事を読むことで、蟹の種類を把握することができ、どの蟹を選べばいいのかイメージできるようになるでしょう。

目次
  • 日本の主な食用蟹の種類と特徴
    • タラバガニ
    • 毛ガニ
    • ズワイガニ
    • 花咲ガニ

日本で流通している蟹は主なもので4種類です。
この段落では、それぞれの蟹の特徴について、ひとつずつ詳しく紹介します。

日本の主な食用蟹の種類と特徴

タラバガニ

タラバガニは名前に「カニ」とついているものの、生物学的には「ヤドカリ」の仲間です。
生物学上の蟹の仲間は脚が10本ありますが、タラバガニはパッと目に入る大きな脚は8本しかありません。
実際には、小さな脚があと2本甲羅の下に隠れているのですが、外からははっきり見えない姿です。
甲羅の幅は25cmほどあり、脚を広げると1mを超えるくらい大ぶりな種類です。
淡泊な味ですが、太い脚に詰まったプリプリ食感の身は食べ応えがあります。
なお、タラバガニのかにみそは基本的に食べられないため、販売されるときにはあらかじめ抜かれていることが多いです。

タラバガニは1kgあたり5000~8000円程度が相場になっています。
しっかりした食べ応えのあるタラバガニの身は、シンプルに焼いただけの焼蟹でもその味を十分楽しめます。
また、特に少し風味を変えてバター焼きにするのもおすすめです。
もちろん、蟹鍋にしても蟹の出汁が出ておいしい鍋になります。

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毛ガニ

名前からも想像できるように、毛ガニは体中に短い毛がびっしりと生えていることが特徴です。
タラバガニのように甲羅から細長い脚がまっすぐ伸びた姿とは違い、丸みのある形をしています。
産地として特に有名なのは北海道で、一部岩手県など東北地方でも水揚げされています。
場所によって旬の時期や漁期が異なることから、通年味わうことができる種類です。

身の味は繊細で甘みが強く、蒸したままや塩ゆでなど、あまり手を加えないシンプルな調理方法でもおいしく食べられます。
なにより毛ガニはかにみそが濃厚で量も多く、かにみそをおいしく食べたいならボイルするのがおすすめです。
ほぐした身とかにみそを使ったグラタンなど、ほかにもさまざまなアレンジができます。
1kgあたりの平均相場は5000〜6000円程度です。

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ズワイガニ

冬場に食べられる定番の蟹といえばズワイガニといわれるほど、有名で人気も高い蟹です。
甲羅から10本の細い脚が伸びた姿が特徴的で、甲羅には黒いカニビルの卵が点々と付いていることがあります。
黒い点々が付いているのを気持ち悪いと思う人もいるかもしれませんが、実は環境のよい海で生息するカニビルの卵が付いていることで、蟹自体もいい環境で育ったことがわかる目安になるのです。
なお、ズワイガニの体はとげが少なく、表面はスベスベしています。
甲羅の幅は10~15cmほどで、重さは小さなものなら400g、大きいものになると1kg程度です。

身は甘みや旨みが強く、かにみそも濃厚です。
食べ方としてはボイルや蟹鍋、蟹しゃぶなどが人気ですが、お刺身でたべるのも蟹そのままの味を楽しめます。
まるごと売られているズワイガニの平均相場は1kgあたり2500~4000円程度です。
ズワイガニの場合は7000~8500円程度の相場で脚だけが売られていることもあります。
なお、ズワイガニのなかには、水揚げされる場所の違いによってさらに細かい名称が付けられている蟹があるため、下記に詳しく紹介します。

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松葉ガニ

松葉ガニはズワイガニのなかでも、特に京都府北部から兵庫県北部、鳥取県、島根県にかけての山陰地方で水揚げされるブランド蟹です。
ブランド蟹のなかでも最も有名なもののひとつで、水揚げされる漁港としては京都府の間人や兵庫県の香住、鳥取県の境港や網代、賀露などが特に知られています。
また、同じ松葉ガニのなかでも水揚げされる港によってさらに細分化が進んでおり、間人ガニや柴山ガニなどがその例です。

ズワイガニ自体は北太平洋やオホーツク海、日本海沿岸など、主に冷たい海に広く生息しています。
そのなかでもズワイガニは水揚げされる漁港ごとにブランド化され、決まった色のタグ付けがされているのです。
漁港ごとに厳しい品質管理がされているため、品質の悪いものにはタグが付けられません。

越前ガニ

国産のズワイガニのなかで、松葉ガニと並んで知名度の高いブランド蟹が越前ガニです。
古くは安土桃山時代に食べられていたという記述があるほど歴史があり、毎年皇室にも献上されています。
越前ガニと呼ばれるのは越前地方(福井県)で水揚げされるズワイガニに限られ、越前町や坂井市の三国町、敦賀市、小浜市などが産地として有名です。
皇室に献上される越前ガニは三国港で生きたまま水揚げされています。
越前ガニに付けられているタグは福井県内で統一されている黄色いもので、県外で水揚げされた越前ガニとは一目で区別が付きます。

加能ガニ

ズワイガニのなかでも石川県の加賀地方や能登地方で水揚げされるブランド蟹が加能ガニです。
加賀市の橋立漁港や能登地方の七尾市にある漁港などが知られています。
もともと、石川県の加賀地方や能登地方は味のよいズワイガニが獲れる場所として知られていました。
ただ、加能ガニの名称は昔からあったわけではなく、2006年に漁港が統一されたことをきっかけに名前が付いたといういきさつがあります。
石川県では9cm以上の雄のズワイガニのなかでも、漁師が自信を持って出せる品質のものだけを選び、加能ガニとして市場へ出しています。

北海松葉ガニ

北海松葉ガニはズワイガニのなかでも、特に北海道で水揚げされるブランド蟹です。
一般的にズワイガニと呼ばれる蟹には「ズワイガニ」のほかに、「オオズワイガニ」や「ベニズワイガニ」などもあります。
北海松葉ガニと呼ばれる蟹には、ズワイガニだけではなく、オオズワイガニやベニズワイガニも含んでいることがあります。
価格の相場は、ブランド蟹のなかでは比較的安価なことが特徴です。

セイコガニ

ブランド蟹として各地で水揚げされ、市場に出回るズワイガニはすべてオスです。
そして、ズワイガニのメスのことはセイコガニと呼ばれています。
セイコガニは蟹の身を食べられるのはもちろん、内子や外子といった蟹の卵も楽しめるのが大きな特徴です。
メスの蟹のお腹についている産卵直前の成熟した卵が外子で、未熟な甲羅の中にある卵巣は内子と呼ばれています。
その両方を味わえるのはメスの蟹ならではでしょう。
セイコガニの身は寒くなるにつれて引き締まって甘みを増し、かにみそもたっぷり入っています。
獲れる時期は11月と12月だけに限られている貴重な蟹です。

花咲ガニ

花咲ガニはタラバガニと同様に生物学上は「カニ」ではなく「ヤドカリ」の仲間で、茹でると真っ赤になるトゲトゲした外観が特徴的です。
北海道根室市の花咲半島近辺で収穫されることから、花咲ガニと呼ばれています。
水揚げ量としては他の種類に比べると少なく、あまり出回らない貴重な蟹です。
平均相場としては、1kgあたり6000〜8000円程度でしょう。
プリプリした食感で風味も強く、エビのような味わいです。
ボイルや蒸し蟹、焼き蟹としてシンプルに食べても、もちろんおいしく食べることができます。
それに加えて、花咲ガニは殻から濃厚な出汁がでるため、鉄砲汁と呼ばれる蟹入りの味噌汁にして食べるのもおすすめです。

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蟹は種類によって味も様々!お気に入りの食べ方を見つけよう

ひとくちに蟹といっても、さまざまな種類があり、ズワイガニにはさらに細かくブランド蟹があります。
味の特徴や値段にもそれぞれ違いがあるほか、種類によっておいしく食べる方法も違うのです。
シンプルに蟹を味わいたい、かにみそを食べたいなど、各自で食べたいものにも違いがあるでしょう。
蟹の種類と特徴についてわかったところで、ぜひお取り寄せグルメやギフトとして、おいしい蟹を注文してみてはいかがでしょうか。